和光小学校の生活

和光小学校の1日

登校(〜08:45)

和光小学校の子どもたちは近隣から徒歩で通ってくる子どもだけでなく、バスや電車を利用して色々な地域から登校してきます。小田急線で経堂駅から、世田谷線で宮坂駅から、バスで農大前から、それぞれやってきます。入学当初は不安げな子どももいますが、4月が終わるころにはにこにこたくましく登校して来る子どもがほとんどです。

登下校の時間も子どもたちにとっては楽しいもの。友だちとおしゃべりしたり、道端に花や虫を発見して観察したり。見つけたものを朝の会でみんなに発表してくれる子もいます。

朝の会(08:45〜)

1日のはじまりは朝の会から。朝の会は08:45からです。当番の子どもが司会をして、出欠確認やその日の時間割を確認します。「発表」のコーナーでは自分が作ったものや発見したおもしろいものをみんなに見せます。特に低学年ではこの発表のコーナーがとても盛り上がります。このようなやりとりが豊かな学びを生み出す教室の関係づくりの土台となっています。

自治的な取り組みとしてクラス全員で遊ぶ「朝遊びの時間」を設定したり、「朝リコーダー」「朝読書」などの取り組みもあります。

授業(09:05〜)

1時間目は09:05から。自分たちで生活の区切りをつけることを大切にしています。時間を意識して遊びから授業準備に切り替えたり、学習内容に納得して授業を終えたりするために、授業開始のチャイムや授業終わりのチャイムはありません。

全教室にWi-Fiと電子黒板対応プロジェクターが完備されています。五感を大事に実体験の学びを進めています。

トイレ・水飲み休憩

授業と授業の間には5分間のトイレ・水飲み休憩が設定されています。前の授業で使ったファイル類を片付けて次の授業の用意をしたり、専科の教室に移動したりします。

中休み(10:30〜10:55)

授業が終わると子どもたちは思い思いの休み時間を過ごします。教室で遊んだりグラウンドでサッカーしたり。広くてたくさんの本がある図書室は人気のスポット。靴を脱いでリラックスしながらじっくり本の世界を味わえます。

授業(10:55〜)

中休みが終わると3,4時間目の授業です。

理科、音楽、美術、技術には専科教師がおり、それぞれの専科教室にて授業が行われます。

写真は音楽室。高い天井が気持ちの良い部屋です。

昼食(12:20〜12:40)

それぞれの教室で昼食をとります。基本的には自宅からお弁当を持ってきて食べますが、曜日によっては地域のパン屋さんやお弁当屋さんに注文して購入することができます。コロナ禍でないときには班ごとに机を向かい合わせ、みんなで楽しく食べています。

昼休み(12:40〜13:20)

昼食が終わると昼休みです。グラウンド、体育館、図書室、音楽室、理科室、美術室、技術室、手仕事の部屋、草屋根屋上、子どもの森…和光小学校にはたくさんの遊び場があり、たくさんの遊びがあります。

火曜日と木曜日は20分多い「ロング昼休み」。遊んだり本を読んだり友だちとおしゃべりしたり…やりたいことを自分で選べる。そのような時間が十分にあることも、豊かな子ども時代をおくる上で欠かせません。

授業(13:20〜)

午後にも授業がありますが、5,6時間目の有無は学年や曜日によって異なります。

掃除

帰りの会の前に掃除の時間があります。教室や専科教室など自分たちで使う場所を自分たちできれいにします。トイレなどの清掃は用務員の方にお願いしています。

帰りの会

1日の終りには帰りの会。次の日の時間割や予定を自分で連絡帳に書き込みます。宿題や手紙を配ったり、その日困ったことやみんなに相談したいことを話し合う時間もあります。

放課後(〜16:30)

完全下校の16:30までは好きなところで残って遊ぶことができます。低学年の教室をのぞくと、みんなで夢中でコマ回しをする様子が見られます。

※最大で18:30まで残れる学童保育があります。詳しくはこちらをご覧ください。

時間割

・始業は8:45です。この時間までに教室に登校します。

・授業と授業のあいだには5分間のトイレ・水飲み休憩があります。

・中休みは10:30〜10:50、昼休みは12:20〜13:15です。火曜日と木曜日はロング昼休みで20分長い昼休みです。休み時間の終わりには時間を知らせるチャイムが鳴ります。

・1年生の下校時間は、月金が14:30、火木が14:50、水が13:00が目安です。4年生以上は、月金が15:05、火木が15:25、水が13:00が目安です。

・放課後は16:30まで残って遊ぶことができます。冬季は日没に合わせ16:00が最終下校となります。水曜日は残れません。

※2年生は金曜日の5時間目があり、3年生は月火木曜日が6時間授業となります。

年間予定

入学式

新しい友だちを迎える入学式。始業式から数日かけ、全校の子どもたちで準備をし、当日を迎えます。入学式の主役は新入生ですから、舞台上には新入生が座ります。子どもが主人公の学校の、子どもが主人公の入学式です。

1年生を迎える会

入学してきた1年生には各学年からあたたかなプレゼントや交流の時間が設けられます。テープごまやわりばしでっぽうなど手作りの遊び道具をプレゼントされたり、図書室でいろんな本を読み聞かせしてもらったり。始めは不安げな1年生も、すべての学年との交流の時間が終わるころにはすっかり和光小学校に馴染んでくれます。

運動会

5月末には運動会があります。縦割りで1組チームと2組チームに分かれ、それぞれが「目指せ優勝!勝ち取れ団結!」のかけ声のもとに力を合わせます。選抜や代表ではなく、どの競技も学年全員が参加します。また、異学年で協力しながら取り組む競技がほとんどで、運動会の取り組みを通して子どもたちの様々な成長のドラマがあります。

プール

6月から体育ではプールの授業が始まります。和光小学校には体育館の屋上に25mプールが完備されています。晴れている日には東京スカイツリーまで見渡せる気持ちの良いプールです。低学年では水に慣れ親しむことを主とし、水の中でリラックスしたり、楽しく潜ったり浮いたりします。3年生からは泳法の学習が始まります。

夏の林間合宿

1学期の最後は全学年が林間合宿に出かけます。1,2年生は中伊豆で二泊三日。おうちの人と離れて友だちと3日間の生活をつくります。3年生は総合学習「かいこ」に関連して養蚕農家を訪ね秩父で二泊三日。4年生も総合学習「多摩川」に関連し、多摩川の最初の一滴を探して奥多摩で三泊四日の合宿です。5,6年生は瑞牆で三泊四日のキャンプ生活。自分たちでテントをたて、食事を作ります。どの学年でも川遊びと登山に取り組みます。最高学年の6年生では日本百名山の瑞牆山に登頂します。

夏休み研究発表

2学期が始まるとどのクラスでも夏休みの研究発表がじっくり行われます。低学年は毎日何かを続けてみる「コツコツ」と普段はできない大きな挑戦の「ドカン」の2つに取り組みます。3年生からは総合学習のテーマに合わせ「かいこ」「川・水」「食」「沖縄・戦争・基地・平和」から自分で視点を定め研究に取り組みます。子どもたちの研究から、総合学習がさらに深まっていきます。

いちょうまつり

10月には和光小学校のおまつり「いちょうまつり」があります。
午前中は「まつりの広場」、各学年が手作りのお店を出店します。生活べんきょうや総合学習に関連したお店を出します。6年生はお化け屋敷や迷路など全校の子どもたちが楽しく遊べるコーナーを用意します。

午後は「おどりの広場」です。全学年が日本各地の民舞を発表します。
1年生…アイヌの踊り(北海道帯広市など)
2年生…今別荒馬(青森県東津軽郡今別町)
3年生…寺崎はねこ踊り(宮城県石巻市桃生町寺崎)
4年生…中野七頭舞(岩手県岩泉町中野地区)
5年生…大森み神楽(岩手県奥州市衣川区)
6年生…和光エイサー(沖縄県沖縄市園田エイサー)

お囃子のリズムに体をあずけ、しなやかに力強く舞う子どもたち。学年の仲間の存在を感じながら、踊りを通してつながっていきます。

沖縄学習旅行

6年生は三泊四日の沖縄学習旅行に出かけます。1987年に始まった沖縄学習。35年以上絶やすことなく学習の取り組みを続けています。

「沖縄戦」を学ぶには学習旅行の4日間だけではとても足りません。5年生のときに1学年上の子どもたちから沖縄戦を伝えてもらうところから学習がスタートし、社会科の時間に戦前戦後の日本史をたっぷりと学習してから、沖縄へ出かけます。

沖縄では戦争体験者、研究者、学者、ガイドなど様々な人との出会いを通して学びます。学習の土壌を耕してから沖縄に行くので、子どもたちは話を聞くだけでなく、質問したり意見をもったりします。最後の夜にはそれまでの学びを振り返り、「平和とは何か」「基地は必要か」「いまは平和なのか」などクラスで討論をします。

和光幼稚園との交流

同じ世田谷キャンパスにある和光幼稚園との交流の時間を設けています。6年生と年少児、1年生と年中児が年に2回ずつ交流しています。絵本を読んであげたり、折り紙やコマで遊んだり、小さな子に優しくできた経験やふと手を握られて頼られた経験は大きなものです。異年齢交流の中で自分の新たな一面が見つかることもあります。

劇の会(低学年)

和光小学校では偶数学年が劇作りに取り組みます。年末にはまず2年生が劇作りに挑戦。台本や舞台に縛られないように、体育館を広く使ったフロア劇にしています。何度もお話を読み合い、色んな役にふれていく中でそれぞれの配役が固まってきます。また場面転換や効果音も自分たちで試行錯誤してがんばります。

沖縄を伝える会

和光小学校の中では子どもが学びを受け止めるだけでなく、他者に伝えていく時間を大切にしています。6年生は1年間かけて学んだ「沖縄戦」を自分の言葉で1冊の本にまとめ、下級生や保護者に伝えます。
こうした「伝える会」が和光小学校にはたくさんあります。

うたの会

年末には体育館でうたの会を開催します。それぞれの学年が合唱やリコーダー演奏を発表し、互いに聞き合います。沖縄学習をくぐった6年生は三線の演奏にも取り組みます。

劇の会(中高学年)

2月には4年生と6年生が劇を発表します。低学年が体育館の床面を広く使うフロア劇だったのに対し、中高学年の劇の会は舞台を使った劇です。音響照明の機器を自分たちで操作し、衣装や小道具づくりにも取り組みます。

美・技術展

3月にはその年度に美術科・工作技術科で作成した作品を鑑賞し合う「美技術展」が開催されます。1年生から6年生までの子どもたちが楽しみ、葛藤し、真剣に向き合って完成させた作品から、その子の制作に込められた思いが伝わってきます。

6年生と遊ぶ会・6年生をおくる会

卒業式の前に、全校で6年生をおくる行事が児童会主催で開催されます。一緒に遊んだり、みんなでクイズをしたり、6年生が1年生だったころの様子を懐かしく見合ったり。6年生にとっては自分の成長をふりかえり確かめる時間です。

卒業式

6年生の旅立ちの日。入学式と同じく、主役である子どもが舞台に立ちます。5年生は1年生から5年生にアンケートをとり、在校生と卒業生との思い出をまとめ、「在校生からの贈る言葉」として発表します。6年生も自分たちの小学校生活をふりかえり「卒業生の言葉」をまとめ、発表します。形式的な式典ではなく、それぞれの子どもの言葉が大事にされる卒業式です。