教育理念
「その子らしさ」を、まっすぐに育てる。
和光小学校では、すべての教育活動の中心に「子ども」がいます。
子どもは、知識を詰め込まれる存在ではなく、自ら問い、考え、発見しながら育っていく存在だと考えています。
だから私たちは、何かを“やらせる”のではなく、
「自分でやってみたい」「なぜだろう」と感じる気持ちを、何よりも大切にしています。
その子らしい視点、感じ方、言葉。
それらを一つずつ受けとめながら、学びを深め、心を育てる。
テストの点数や順位よりも、
「どんなふうに学んだか」「どんなふうに感じたか」を大切にする。
和光小学校は、そんな6年間の教育を実践している学校です。
だからこそ育つのは——
自分の考えを言葉にする力
他者と違う意見を聞ける広さ
わからないことに向き合う勇気
仲間と協力して動く力
自分のペースで歩く自信
変化の激しいこれからの社会を、自分らしく、しなやかに歩んでいくために。
和光の6年間は、子どもたちの中に、生きる力の根っこを育てています。
和光学園は、1933年、自由な環境の中で個性重視の教育を求める親たちが、校舎を建て、教師を集めて、世田谷区経堂の地に「和光学園小学校」として創立しました。
戦後、中学、高校、幼稚園、大学、鶴川、幼稚園、鶴川小学校ができ、今では世田谷キャンパスと鶴川キャンパスにまたがる総合学園となりました。
子どもたちがいきいきと学び、仲間とつながりながら生活し、「明日も学校あるといいな」と思えるように、次のような学校づくりを進めています。
❶子どもたちを何よりも大事にした学校づくりを進めます。
❷子どもたちの関心や学びのテンポを大事にする手作りの教育の中で、学ぶ楽しさとよろこびを広げ、人と人、考えと考えがつながり、学びが広がり深まる教育を進めます。
❸ダイナミックな体験活動や行事を、よりいっそう充実させていきます。
❹和光の幼稚園から大学までの一貫した教育の中で、平和・人権を大事にし、自立して生きる確かな力が身につく教育を進めます。
❺父母とともに子育てや教育について語り合いながら、学校づくりを進めます。
ぜひ、和光学園でしかできない体験、学びと生活を親子で楽しんでください。
校長 帯刀彩子
和光を支える3つの柱
自分の”未来”は自分自身で切り拓いていくものです。
自分で考え、自分で選択し、自分で判断すること。
和光小学校の日常は、考える・選択する・判断する、そんな学びと活動に溢れています。
その一つ一つのかけがえのない体験が子どもたちの未来を育てていきます。
01.
子どもが学校の主人公になる
「自治の文化」
和光小学校では、子どもたちが自分たちの学校生活を自らつくっていく「自治の文化」を大切にしています。
日常の遊びや学習、行事の企画運営も、話し合いを通じて決めていきます。他者と対話を重ねながら、自分たちで考え、動く力を育てています。
02.
本気で子どもに向き合う、
和光の先生たち
和光小学校の教員は、子ども一人ひとりの学びに本気で向き合います。
既成の教材や枠組みにとらわれず、子どもの姿から授業をつくるオリジナル教材や実践が日常です。教員同士で授業を見合い、話し合い、学び合う文化が根づいており、子ども中心の教育を支えています。
03.
学校・保護者・生徒
三位一体の学校づくり
和光小学校には、保護者と教員が協力し合う「親和会」という仕組みがあります。
和光小学校の親和会は、子どもを真ん中において、教師と保護者が三位一体となり、一つの考えにとらわれず、さまざまな角度から考え、話し合い、理解や信頼を深め、お互いが学びあう大事な場となっています。
共同教育について
和光小学校では、学級にハンディキャップのある子どもを受け入れる「共同教育」を行っています。
障害のある子もない子も、同じ教室で生活し、学び合うことを通して、お互いの違いや思いを理解し合い、人としての成長を支え合う関係を育んでいます。
それは、すべての子どもにとって、人間的な発達を保障する大切な学びになると私たちは考えています。
共同教育は、「学級での生活や学習への参加が可能であること」など、いくつかの条件のもとで行われています。
共同教育の対象となる場合の考え方
学校で取り組まれる主要な学習活動への参加に対し、担任以外の特別な介助員を必要としない児童。
和光小学校の学校生活全般、教科学習への参加にあたり共通部分を有する児童。
身体による活動、言語による活動を通じて、学級集団と交流を作り出していける児童。
家庭がその子の障がいの事実をしっかりと捉え、学校と一致して働きかけていく姿勢と条件を整えていること
通学について
和光小学校には、世田谷区内はもちろん、さまざまな地域から子どもたちが通学しています。
77%が世田谷区内から
14%は渋谷区・目黒区・港区・杉並区・大田区など23区内の他地域から
6%は狛江市・調布市など23区外の近隣地域から
さらに、神奈川・千葉など近隣県から通っているご家庭もあります
交通手段もさまざま。
お子さまに合った方法で通うことができます。
39%が近隣から徒歩通学
33%が小田急線(経堂駅)+徒歩
28%がバス(渋谷方面など)で通学
「自分の足で通える距離」「公共交通で安心して通える」
どちらのケースでも、保護者の方と相談しながら、その子らしい通学スタイルを見つけています。
親和会について
和光小学校は、創立以来一貫して保護者と教員との協力関係を大事にしています。そのために重要な役割を果たしているのが親和会です。公立学校の「PTA」にあたります。
和光小学校の親和会は、子どもを真ん中において、教師と保護者が三位一体となり、一つの考えにとらわれず、さまざまな角度から考え、話し合い、理解や信頼を深め、お互いが学びあう大事な場となっています。
学校の歩み
和光小学校の創立は1933年。
1933年11月10日、成城小学校から分かれて創立されました。
大正から昭和にかけての日本では、大正デモクラシーの時代的な背景を受けて、自由で個性を尊重する私立学校が誕生していました。自由な環境の中で個性重視の教育を求める親たちが、校舎を建て、教師を集めて新しい学校を世田谷区経堂の地に創りました。和光小学校の誕生です。
当時の募集ポスターには「理想の新学校」の理念が次のように書かれています。
定員が少なくて
個別的に手が届く
健康に恵まれた学園
和光が新学園としてスタートする時、創立関係者は皆一様に新しい学校づくりに燃えていました。
理想を高く掲げる創設メンバーは、新しく建てる校舎はもちろんのこと、校章は長崎の「平和祈念像」を代表作とし多くの作品を残した彫刻家の北村西望氏、校歌は日本を代表する作曲家・山田耕筰氏、作詞には北原白秋氏と、その道の日本一の人に依頼することにしたのです。
「和光」という名は和光小学校初代校長の吉田慶助氏がつけたといわれていますが、その由来には2つの説があります。
1つは、吉田校長が建設中の学校に向かう途中の坂で和らいだ光を受けて命名したという説です。
もう1つは、吉田校長は老子の研究を深めた人で、老子の言葉にある「和光同塵」からとったという説です。「和光同塵」とは、高見にたって知をひけらかすのではなく、塵の中に交わってその中で光るような知を備えた人間こそ価値があるという教えです。
この2つとも、間違いではないだろうといわれています。
戦後の焼け野原の広がる中、和光小学校は1946年に授業を再開しました。教員3名、児童9名でした。
その後、1947年に和光中学校の設置、1950年にコア・カリキュラム連盟(コア連:現日本生活教育連盟)の実験校への指定を経て、再建の道を着実に進め、その規模を拡大してきました。
現在では5000名を超える総合学園へと成長しました。
学校法人和光学園 和光小学校
〒156-0053 東京都世田谷区桜2-18-18
TEL:03-3420-4353 FAX:03-3420-4354
(時間:8時30分〜16時00分)
昭和8年(1933年)
校園長1名(和光幼稚園と兼任)、副校長1名、教務主任1名、学級担任12名、専科教諭4名、養護教諭1名、講師4名、カウンセラー1名、事務職員7名、支援員1名
6学年 36人×2クラス
教室、理科室、体育館、保健室、調理室、美術室、技術室、音楽室、親和会室、図書室、グラウンド、プール、手仕事の部屋、多目的和室、会議室、草屋根屋上
小田急線「経堂駅」より、徒歩12分
東急バス「農大前」より、徒歩5分
和光の空気を、ぜひ体感してください。
OPEN CAMPUS
「我が子の“らしさ”を、ずっと大切にしたい」
そんな想いで学校を探している方へ。
和光は、子どもたち一人ひとりが、安心して“自分”になれる場所です。